11月1日以降に届いた分は第3回分としてお受けします。こちらの締め切りは2015年2月末日。テーマは自由ですが、入選発表時期が4月なので、春にちなんだものも良いかもしれません。キリストの福音に関するものは常時歓迎です。
皆さんの作句に役立つ情報として、山本克夫著『楽しく始める川柳』(金園社、1998年)から一部をご紹介します。類書の中でも目配りのきいた好著です。コメント部分は本の記述内容をベースに管理人がアレンジして書いています。
〇 「明確な表現にする」の項から
・ 血眼で家探してる鍵ひとつ → 血眼で家中探す鍵ひとつ
左だと探しているのが一瞬、家のようにも思える。右のようにすると内容が安定。
・ 旅好きの妻の年金忙しい → 旅好きな妻へ年金役に立ち
左だと、「忙しい」が何のことか不明瞭。
〇 「必然性のある句語を使う」の項から
・ ささやかな庭を満喫するつつじ
「つつじ」は「ダリア」など他の花でも入れ替え可能。その点で訴える力が弱くなる。
・ 法事すみビールの旨さ駆けめぐる
「ビールの旨さ」を感じるのは法事の後に限らないため、句としての力が弱くなる。
〇 「月並みな表現とは」の項から
・ バーゲンにつられて無駄な物を買い
・ 国民は年末ジャンボで夢を買い
いずれも、事実をそのまま言ったにすぎず、陳腐。常識の範囲を出ていない。エスプリを利かすには、見る角度を変えたり(逆転させたり)、言葉をもうひと捻りしてみる工夫が大事。
〇 「子どもの俳句は川柳でもある」の項から
伊藤園が主催する「おーいお茶新俳句」の少年少女の入選作が紹介してあります。季語や切れ字がなく、俳句というより川柳ですが、自分を率直に表現していて、なかなかの出来だと思いませんか。小林美咲さんの作品なんか、ファンタジーにあふれています。
・ しんぞうがぼくよりさきに走ってる(奥田光徳・10歳)
・ 部屋じゅうのかべで野茂が投げている(松田悠史・10歳)
・ かるたとりもぐらたたきになっている(堀上友実・7歳)
・ 一どだけ入ってみたい本の中(小林美咲・9歳)
・ フランスパン耳がないから核実験(渡辺あい・17歳)
・ はつもうで五円で百の願い事(大池麻希・13歳)
・ 布団ごと学校行きたい寒い朝(横山明香・12歳)
伊藤園に問い合わせて、入選句を全部見たくなってきました。
以上
川柳ひろば管理人(森川博己)
◆「川柳ひろば」の投稿先:
日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26
FAX:03-3447-1523
E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。
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