2015年1月29日木曜日

【川柳ひろば】難民支援川柳カルタが届きました

1月13日のこの欄で、「川柳カルタづくりのすすめ」と題して自作の福音川柳カルタ46句を公表したところ、認定NPO法人難民支援協会の代表理事・石川えりさんから、難民支援がテーマの川柳カルタ(ア行分5句)が届きましたので、以下にご紹介します。難民問題に精通していない方のために、わかりにくいと思われるものには管理人が短く説明をつけました。

・ =安心し眠れる場所を切望す
   ジェラハウスはこのような必要を満たすためにJELAが設けている施設です。
・ =今ここに難民いるよと伝えたい
・ =うまれても在留・国籍無し哀(かな)し
   祖国を捨てて無国籍状態の難民の方が日本で生んだ子も無国籍状態となってしまいます。
・ =遠方から面会来てもガラス越し
   犯罪人でないのに、入国管理局等に収容中の難民申請者との面接はガラス越しで行われます。
・ =おとうさん会えぬわが子は外国に
   家族を本国に置いて日本で難民申請をしている方は、簡単に家族には会えません。

JARのHPより
毎日、日本で難民申請をしている方々と接しながら支援をしていらっしゃる状況から詠まれた、切実な作品群です。JELAは難民支援協会(JAR)と緊密に連携して難民支援に取り組んでおり、JELAが保有する2棟の、難民申請者のための一時滞在施設ジェラハウスは、JARのご協力を得て運営しています。

石川さんは残りのカ~ワ行まで、今後も続けて月に一行分5句届けてくださるとのことなので、10月には完成します。楽しみに待ちましょう。

◇◆◇

川柳カルタはどんなテーマでも挑戦できます。自分の仕事や趣味、関心のある分野に特化して作っていただけると、それを読む側にとってもバラエティ豊かな経験となるでしょう。さまざまな、あるいは思いもしないテーマの川柳カルタが届くのを心待ちにしています。

川柳ひろば管理人
森川博己


◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
   FAX:03-3447-1523
   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。

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2015年1月26日月曜日

【川柳ひろば】キリスト教月刊誌『信徒の友』が新たに川柳投稿欄を設置

信徒の友』も川柳欄を設けたようですよ、との情報をJELA川柳ひろばの投稿者からいただき、発行元に問い合わせるとともに、最新号を取り寄せ眺めました。

同誌の川柳投稿欄は20144月号に設置されたようです。ジェラニュースで「川柳ひろば」を始めたのと同じタイミングです。まったく知りませんでしたが、シンクロニシティと言うのか、よいことは同時に起こるものですね。驚くとともに、ある種の感銘をおぼえました。

川柳欄設置の趣旨は、すでに投稿欄のある俳句、短歌、詩に比べ川柳は敷居が低く、気軽に投稿可能だからとのこと。同誌編集部が優秀作を選出し、毎月誌面に掲載するようです。20152月号には24句掲載されていて、いずれもなかなかの出来栄えです。何はともあれ、『信徒の友』にエールを送り、川柳ひろばともども栄えることを願う次第です。ちなみに、川柳ひろばのジェラニュースへの掲載句数も次回(4月発行予定)から大幅に増やしますのでお楽しみに!

◇◆◇

東大・京大(の学内書店?)でこの何年間か販売冊数第一位を誇る『思考の整理学』(ちくま文庫)の著者・外山滋比古さんの新刊『知的生活習慣』(ちくま新書)を立ち読みしたところ、外山さんは俳句よりも川柳のほうが「知的」だと書いておられ、川柳作家の今川乱魚さんとの交流に触れています。乱魚さんは、学校の教科書に川柳も取り上げてほしくて、言語学者としても著名な外山さんと接触したようです。乱魚さん自身は惜しくも病死されましたが、最近の小中高の教科書に川柳が採用されているか否か、ご存知の方、情報をいただけると嬉しいです。

乱魚さんには『ユーモア川柳傑作大事典』など多数の著作があり、私の手元にある『癌を睨んで―ユーモア川柳ブログ』(新葉館出版、2009年)には、日頃お考えだったユーモア川柳の十要素が並べてあるのでご紹介します。

    真実(穿ち、ほんとのほんと)を突いてみる
    子供のような無邪気な目を持つ
    人肌の温かみがある
    物事を客観化、相対視する
    自分や人間の弱さ、愚かさを見つめ、それに負けない
    強者の論理に笑って立ち向かう
    表現で次元の違うこと、遠いものを比べる
    一過性でなく、繰り返し読んで面白い
    多様で斬新な比喩を用いる
    品が悪くない        (以上、同書の153頁)

実際の乱魚さんの作品がこの線に沿ったものか否か、以下の句を見てご判断ください。前述の本に載っていた、私が気にいった乱魚川柳です。

  忘れたとも言えず多忙と言っておく
  来年の予定は病院から決まり
  来て欲しくない日が不意にやってくる
  筆は鈍く用なきメールへと逃げる
  補聴器をしても分からぬフランス語
  金になる秘密は何ももってない
  銀行で自分の金が下ろせない
  定年の日で切れている定期券
  顔文字が言うに言えぬことを言う
  カツラつけていると強気なことを言う
  すぐできる小さなことを先にする
  正月の酒を暮れから飲んでいる
  痛いかと聞き痛いことをする歯科医

ひろばでは、皆さんからのユーモア川柳をお待ちしています。


◇◆◇

川柳の作り方その他について、これまで、いろいろな案をこの欄で提供していますが、制限を設ける趣旨ではなく、皆さんが作句しやすいように様々な観点をご紹介していると受け止めてください。私が書いたことをあまり気にせず、参考になるものだけを参考にして、投句に結び付けていただけると幸いです。テーマはあくまで自由です。

70歳以上の方と20歳未満の方には、初回投句に限りシルバーエイジ投句賞とヤング投句賞を差し上げています。賞状と景品付きですので、ふるって作品をご提供ください。

川柳ひろば管理人
森川博己

◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
   FAX:03-3447-1523
   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。

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2015年1月13日火曜日

【川柳ひろば】川柳カルタづくりのすすめ

子どもの頃、正月は凧揚げや独楽回しを楽しんだものですが、家族の中に小さな子どもがいないと、そういう遊びからも遠ざかります。

そんなことを考えている矢先に、川柳ひろばのお一人から福音川柳カルタ一式が届きました。自作の川柳だけ書き並べたのではなく、それを実際のカルタ状の紙に印刷し、絵までつけてそれらしくした力作です。

これに刺激され、私も連休を利用して一人で福音川柳カルタづくりに挑戦しました。ちなみにここでは「いろは」ではなく五十音にしたがって「ア行~ワ行」の46文字が先頭(「ヲ」と「ン」のみ文中)に来る形式で作ってあります。

以下に管理人作の2015年版(毎年作ろうと思っています)福音カルタの全容をご紹介します。とうてい「福音」とは呼べない、単なる遊びや有名な作品のもじり(「ル」がそれ)が一部混じってますが、ほとんどはイエス・キリストの福音を正面からとらえています。ちなみに、作句は一人でするのではなく、その分野で信頼のおける第三者に見てもらい、何回も作り直すことをお勧めします。私の場合、信仰の先輩であるワイフ(アメリカ人ながら日本語がよくわかります)に見せ、何回もダメ出しをもらった末ようやく以下の形にこぎつけました。そういう意味では、以下はワイフとの共作と言える作品です。

◇◇◇

あ=足までも浄(きよ)めてくださるイエス様
い=イエスより大切なものありますか
う=嬉しいな心のなかの大掃除
え=えも言えぬ喜び迫る主の臨在
お=怒ってもよいが明日(あす)まで持ち越さず

か=「神は愛」これが中心メッセージ
き=教会で福音浴びてリニューアル
く=暗闇に打ち克つ力主のうちに
け=健康はイエスを思う暮らしから
こ=今年こそもっと福音伝えよう

さ=幸いがイエスと共に満ち溢れ
し=試練とは神が与える励ましか
す=少しずつイエスが私変えてくれ
せ=聖霊が信仰強め愛燃やす
そ=そうですか十字架わたしのためですか

た=無料(ただ)なのは主が十字架で死んだゆえ
ち=ちょっとだけ誘惑ゆるすのが問題
つ=疲れない伝道意欲御霊(みたま)から
て=敵愛す力与える神の愛
と=届けよう親しい友に福音を

な=何事も試練ととらえ感謝する
に=憎しみを愛に導く主のみわざ
ぬ=ぬかづいて主を崇めたい心から
ね=寝る前にきょうの恵みを思い出す
の=望み待つ神のみこころ祈るたび

は=ハイハイと主のみこころに従順に
ひ=広くかつ深く伝えるのが大事
ふ=福音を体験したら伝えてね
へ=へえそうかイエスはアジア出身か
ほ=ほめよ主をできぬ時こそしてみよう

ま=マリア様その従順がイエス産み
み=見えないが世の終わりまで主は共に
む=無理ですか悪には善のキリスト教
め=目が見えぬ人にも見える主の栄光
も=もったいない福音知っているだけじゃ

や=山ながめ主からの助け待ち望む
ゆ=赦すため先に自分が赦された
よ=喜んでいなさい信徒ならいつも

ら=ラブレター神はあらゆる人に宛て
り=理性だけ使って聖書読めません
る=ルーテルは俺のことかとルター言い
れ=礼拝で心静めて御声待つ
ろ=労働者 主からもらえる同賃金

わ=私捨てイエス着るとき自分得る
を=人のため自分使うことが愛
ん=うそれはキリスト知ればわかります

◇◇◇

どうでしたか。あなたも川柳カルタづくりに挑戦しませんか。環境カルタ、孫が大好きカルタ、時事カルタ……テーマは自分で決めて、とにかくすべてを一気に作ってみると、一仕事やった気分を味わえます。


とくに福音川柳は大事にしたいので、今月から一か月ごとに一つの行を作って投句するのはどうでしょう。1月=ア行、2月=カ行……10月=ワ行として、集まったすべてから一字ごとに最も良いのを選び出し、野球のベストナインのような形で「川柳ひろば2015年度ベスト福音川柳」を産み出したいものです。参加者が多いほど充実したものができますので、ふるってご投句いただければと存じます。
川柳ひろば管理人
森川博己

◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
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   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。

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