難民支援協会代表理事・石川えりさんによる難民支援川柳カルタ、3月に届く予定の「さしすせそ」がやっと届きました。おそらく、3月下旬に放映されたNHK「ニュースウォッチ9」への生出演準備でお忙しかったのでしょう。番組は一定期間、以下のウェブサイトでご覧になれます。難民支援協会の事務所にカメラが入り、最後の方に石川えりさんへの単独インタビューがあります。
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/?date=150327_1
以下の川柳の作句者はこの方だと思って今後は読んでいただけると幸いです。なお、コメントは石川さんと川柳ひろば管理人・森川の共作です。
以下の川柳の作句者はこの方だと思って今後は読んでいただけると幸いです。なお、コメントは石川さんと川柳ひろば管理人・森川の共作です。
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さ=再開を果たした家族いとうれし
「JARニュースレター 第10号」表紙より |
本国での迫害を逃れて日本に助けを求める場合、まず自分だけ日本にやって来て難民申請する方が多いです。かなりの年月が経った後にご家族を呼び寄せようとされるのですが、手続き的な課題があり、事がすんなりは運ばないのが現実です。
し=収容はいつ出られるかわからない
難民認定の手続き中であっても、法的に不安定な立場の人は入国管理局の収容施設に収容されることがあります。空港で難民申請をしてそのまま収容される人もいます。収容には期限の定めがなく、いつ「仮放免」となるか本人はわかっていないことがとても多いですが、たいてい1年程度と言われています。この仮放免が認められるためには、保証人と住居が必要となります。JELAのジェラハウスは、仮放免時の受け入れ施設として大いに役立っています。
す=スカイプで離れた家族と会話する
スカイプで故郷や、故郷から逃れた隣国の難民キャンプにいる家族と連絡を取り合っているのを見せてもらうこともあります。とてもうれしそうに話をする一方、早く会いたいだろうなという気持ちが伝わってきます。
せ=戦争を身近に感じる現場かな
事務所にいらっしゃる難民の方々へのインタビューで本国での事情をつぶさに聴くとき、戦争の脅威がより現実味を帯びます。また、日本がそういった戦争と無関係ではないことを強く感じます。
そ=祖国へと帰る日夢見て今生きる
難民の方々は日本に永住したいのではなく、本国の事情が改善すれば、生まれ故郷で暮らしたいはずです。ふるさとの土をいつでも自由に踏めないことに悲しみがあり、いつかそれが実現するのではと思える毎日に希望の光があります。
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日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
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