経験から言えるのですが、川柳の醍醐味は作ってみなければ味わえません。「ひろば」落選句をネタに勝手なコメントをしている私ですが、川柳はまったくの素人です。ようやく最近、軽妙な笑い・共感・軽い驚きを醸し出す素材を身辺に求め、少しは十七音にまとめられるようになりつつあります。予想以上に創造力・想像力が要る作業であり、錆びかけた脳のトレーニングに一役かっています。
さて、本題。「川柳ひろば」には、キリスト教やイエスの福音に関連した、言わば「福音川柳」とも呼ぶべき作品が多数届きます。団体の性格上当然かもしれませんが、自然にそうなったのは嬉しい驚きでした。そこで今回は、第1回落選作の中から「福音川柳」に分類できそうな句をいくつか、私の勝手なコメント付きでご紹介します。
① 「久しぶり!」天での笑顔リハーサル
<コメント> 先に召天した信仰の知人・友人あるいは親族と天国で再会し、溢れる笑顔の交換。そのリハーサルを毎日(?)鏡に向かってしておられるわけですね。気分が塞ぐときには、その鏡になりたいものです。この句から、上原浩治投手(レッド・ソックス)のハイタッチを思い浮かべるのは、不謹慎というものでしょう。
② 衣替えキリストの義が一張羅
<コメント> 中・高生のとき、制服の衣替えが待ち遠しかったのですが、神の義の衣が与えられた後は、衣替え無しの毎日にしたいですね。ホンモノの義の衣なら、加齢臭(自分のことです、念のため)をも包み込む、キリストの香りがするはずです。こんな一張羅なら、死ぬまで着続けたいですね。
③ じいちゃんの癖まで継いだ孫五歳
<コメント> どこが福音? という声が聞こえてきそうです。私には、最初の人アダムのDNAを継いだ人類全体の罪深さ(神を無視した自己中心)が句の背後に見え隠れします。そして、主イエスが十字架上でそれを処理してくれた事実を信仰によって受け入れられた時、復活したイエスのいのち(愛・喜び・平安……)のDNAが自分の全存在に染み渡るイメージが迫ってきます。考えすぎ?
他にもたくさんあるのですが、どの「福音川柳」も興味深い視点から詠まれています。「福音川柳」はクリスチャンこそ作れるものです。作句の過程で、自分のキリスト信仰について幅広い観点から見直すことができ、デボーション的効用すらあるかもしれません(なくても私は知りませんが)。
以上(川柳ひろば管理人・森川博己)
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