2015年2月16日月曜日

【川柳ひろば】川柳で学ぶ難民支援その2(カキクケコの巻)

1月にこの欄にアップした難民支援川柳「アイウエオ」に続いて、「カキクケコ」5作品が、認定NPO法人難民支援協会(JAR)代表理事の石川えりさんから送られてきましたので、以下にご紹介します。コメントは石川さん。

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(カ)紙一枚人の人生左右する
  ⇒ 認定・不認定と記された一枚の紙で、難民申請者の人生を左右する決定が通知されます。紙一枚の重さをいつも感じます。

(キ)きりつめて生活送る申請中
  ⇒ 申請中に政府からの公的支援は非常に限定的で、交通費を節約するために長い距離を歩いたり、食事の量や回数を減らしたり、外出を制限したりと、きりつめた生活をしている人たちが多いと感じています。

(ク)国って何?考えさせる出会いかな
  ⇒ 難民申請用紙の出身国欄に自身の民族を書く人がいたり、逆に書いた国籍を祖国から否定されたり……私自身、難民の人たちとの出会いを通じて「国」の在り方を考えさせられています。

(ケ)結論は不認定です六年後
  ⇒ 申請に対する日本政府の判断に5~6年を要することもあり、これは非常に長いと感じています。

(コ)子どもたち学校休んで通訳に
  ⇒ 親の通訳のために、唯一家庭内で日本語話せる子どもが平日に学校を休んで通訳に来てくれることもあります。このような、子どもの学習時間を奪うことができるだけないように、確認をしていきたいと思います。

*写真は、JARでの待ち時間中に子どもたちが作ったものです。教会に通っていたお子さんたちだったので教会の絵になっていました。
石川えり  
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日本における難民支援の課題をわかりやすく川柳化した、石川えりさんの作品は、毎月ひとつの行ずつ掲載します。3月のサシスセソをお楽しみに。

なお、川柳に関する記事は月に数度、この欄に掲載しています。アップされるごとにその旨をメールで知らせてほしい方は、morikawa@jela.or.jp にメールでご連絡ください。

川柳ひろば管理人
森川博己

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   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
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