金曜夜のEテレ(NHK教育テレビ)『団塊スタイル』が5月1日に「川柳で不満を吹き飛ばせ!」と題する川柳特集をしました。
熟年の方々が川柳教室で楽しく語らう様子や、川柳を介した普段は見られない夫婦の親密なコミュニケーション、あるいは作句が脳に与える好影響(頭の働き低下の予防、認知症予防につながる可能性がある)を示す脳神経科学的実験など、盛りだくさんの内容でした。
『団塊スタイル』なので、登場した川柳も次のようなものがほとんど。
- エプロンが化粧まわしに見えてきた
- 夫婦仲波風あったが自然治癒
- じいちゃんのお棺に入れる肩もみ券
- ガガよりもハデだぞウチのレディババ
- 老人会「振り込め来たか」がご挨拶
- つまずいた昔は恋でいま段差
- カーナビをかーちゃんナビが制圧し
- 六十路過ぎ妻が好きだとやっと言え
番組には川柳選者として著名な漫画家・やくみつる氏と川柳講師・島田駱舟氏がゲスト出演。司会の二人(国井雅比古アナと女優の風吹ジュン)と一緒に穴埋め作句にも挑戦していました。例えば、
「世の中がどう変わろうと( )」
「世の中がどう変わろうと( )」
→ 世の中がどう変わろうとケセラセラ
世の中がどう変わろうと腹は減る
世の中がどう変わろうといい湯だな 等々
上5の「世の中が」という大上段に振りかぶった語彙に対比させ、下5に「腹が減る」とか「いい湯だな」など、日常的で些末な語彙を付けると、アンバランスな面白味が出る、という有益なアドバイスがありました。
静岡県熱海市では町おこしのために市内の商店や駅などに投句箱を置いて、ラブレター川柳を募っているそうです。投句分から次の2作品が紹介されました。
静岡県熱海市では町おこしのために市内の商店や駅などに投句箱を置いて、ラブレター川柳を募っているそうです。投句分から次の2作品が紹介されました。
- 思い出す愛を誓ったサンビーチ
- 温泉で二人の過去をかけ流し
川柳が上達する三つのポイントにも触れていました。川柳ひろばの皆さん、参考にしてください。
- 秀句を真似る。
先人の作品を真似して作ってみることで、意外な切り口・視点を学ぶ。 - たくさん作る。一つのテーマ(例えば「新幹線」)についてさまざまな角度から、異なる作品をたくさん詠んでみる。
- 比喩を身につける。 誰もが言うありきたりの比喩ではなく、作者独自のユニークな比喩を考案して句に盛り込む。
作句を末長く続ける手立てとしては、時事川柳を詠む効用が説かれました。満月から、かぐや姫を想像するなら、さらに大塚家具の親子紛争も絡めるなどなど、世の中の動きに注目すると作句のヒントはいくらでも得られるという具合です。
川柳ひろば管理人
森川博己
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