2015年4月27日月曜日

【川柳ひろば】難民支援川柳カルタ(なにぬねの)

お待ちかねの難民支援川柳カルタ5月の連休を前にして、一足先に「なにぬねの」が届きました。作句は石川えりさん(認定NPO法人難民支援協会<JAR代表理事)、コメントは石川さんと森川博己(川柳ひろば管理人)の共作です。

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な=難民という名の人はいないはず
 ふだん何気なく使っている「難民」ですが、漢字の意味するところは「難しい人」。英語はrefugeeなので「拒絶された人」となります。いかめしく冷たい、自分だったら呼ばれたくない呼称ではありませんか。もっと心のこもった表現に変えられないものでしょうか。

に=人間を扱う言葉で「件数」か?
 法務省入国管理局発行の『出入国管理』を眺めると、在留資格ごとの出身地別新規入国者を表す際などは「~人」が用いられる一方、難民認定申請の受理状況や、難民性を判断するための口頭審理の処理状況を示す際は「~件」が用いられます。後者は一人について複数回の処理があるためとも想像されますが、それなら「のべ~人」という言葉があります。「難民」と同様、用語には対象に対する配慮、気持ちが反映されるということでしょうか。

ぬ=ぬれた床トイレを風呂の代わりとす
 何のことかわかりませんね。JARの事務所で実際にあった話ですが、ホームレス状態でシャワーが浴びられない難民申請者が、シャワー代わりにJARの狭いトイレで顔を洗い、濡れタオルで体をふいて、床をびしょびしょにしてしまう状況を詠んだものです。
難民支援協会では写真のような形で
少しでも心地よく寝ていただける配慮を
するのですが、複数の方が使用できないため、
混んでいる際は、相談室を一室開放し、
床に寝ていただくこともあります。




ね=寝る場所は事務所にないため床の上
 JAR事務所には一時休息用のベッドはありません。椅子の数も限られています。このため、相談に訪れた難民申請者で睡眠不足の方は、事務所の床でひと眠りされることもあります。






の=残る人とても気遣い仮放免
入国管理局などに収容されている難民申請者で「逃亡の恐れがない/保証金を出してくれる身元保証人がいる/収容所を出た後に住む家が決まっている」という条件を満たす場合、仮放免が認められます。普通の家で寝起きできるようになるので嬉しいはずです。しかし、一緒に収容所暮らしをしていた人に対しては、自分だけがよい環境に移れる後ろめたさも感じるようです。大勢の申請者がこんな気遣いなしに普通に生活できる公的アパートや住居を確保しているのが理想で、日本の現状はまったく不十分です。

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