2015年10月6日火曜日

シリア難民川柳カルタ(その一)

人口の約半分、1100万人以上が戦火を逃れて国内や国外に避難しているシリア難民の動向が欧州のみならず世界を席巻しています。第二次大戦後最大のこの難民流出の事態に対して、人道的観点から犠牲を覚悟で難民受け入れに動く名だたる先進国や中堅国と異なり、日本は今まで通りというべきか、一種独特の動きをしているようです。

これから折に触れ、テレビ報道や新聞記事を題材に川柳を仕立て上げ、作品とコメントを提供します。今回はうまい具合に、文頭にアとイがつくものが一つずつ浮かびましたが、今後の作句は順不同になると思われます。どのような頻度で継続するかお約束できませんが、とりあえず第一弾です。
川柳ひろば管理人
森川博己

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朝日新聞WEBより

ア 新しくなったのどこか教えてよ
今後5年間の難民認定制度の運用方針などを定めた『出入国管理基本計画』を法務省が9月15日に公表。これについてのコメントを記者から求められた緒方貞子・元国連難民高等弁務官は、「どこが変わったのか。特定できませんでした」と応じた。シリア難民など「紛争から逃れてきた」人を難民認定の対象にしない限り、見るべき変更はないに等しいという評価でしょう。


イ 移民を入れず国民総活躍?
関連ニュースNHKより
中東の難民問題解決のために970億円もの大金を出すと安倍首相が国連演説で誇らしく約束しました。これは数百万人の命を救える額のようです。演説後に外国人記者から、日本がシリア難民を受け入れる可能性について問われた首相は、「人口問題としては、移民を受け入れるより前に日本にはやるべきことがある。女性と高齢者の活躍だ」と意味不明の回答をしました。「難民は誰も受け入れたくない。お金を出すから我慢してくれ」という趣旨らしい。

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